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2025年4月19日、イタリアのローマで開かれた米イラン協議の終了後、会場を後にする車列=ロイター

 イランの核開発問題に関して米国とイランは19日、イタリアのローマで2回目の高官協議を開き、協議を継続することに加え、技術的な問題を話し合う専門家レベルの会合を立ち上げることに合意した。イラン外務省が明らかにした。

 高官協議は、ローマのオマーン大使邸で開かれ、米国のウィトコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相が率いる両国の代表団が別々の部屋に入ってオマーンが仲介するかたちでやりとりを進めた。協議は約4時間におよんだ。

 協議終了後、アラグチ氏はイランメディアに対して「話し合いは前進している。(交渉の)原則や目標に関してのよりよい理解が進んでいる」と評価。次回の協議は26日の予定で、その前に専門家会合を開始すると明らかにした。外務省声明によると、いずれもオマーンで開催するとしている。

 またアラグチ氏は、議題は核開発問題に限定されていると話し、米国が懸念している弾道ミサイル開発や、中東の親イラン武装勢力ネットワーク「抵抗の枢軸」への支援など、核関連以外の問題はいまのところ提起されていないとの認識を示した。

 協議終了後、米国側の反応はまだ示されていない。

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